カードローンを利用している方でなかなか借入残高が減らないと感じたことはありませんか?
金利が高く、毎月の返済額も少額なケースが多いため、返済の多くが利息で元金の返済はあまり進んでいない可能性があります。
そこでこの記事では毎月の返済に追加して繰上げ返済をしたらどのくらいお得なのかを、具体例を交えて解説いたします。
目次
カードローンの繰上げ返済はなるべくしましょう!
カードローンは基本的に金利が高いです。
恐らく大半の方が金利10%台で借りているかと思います。
そのため、毎月の返済の内訳で利息が多く占めている可能性があります。
仮にカードローンの金利が15%であれば、繰上げ返済をすると利回り15%の投資をしているのと同じ効果があります。
一般的な資産運用の利回りは5%程度であることからも、ローンがある場合はなるべく繰上げ返済をして借金を減らすことは懸命な判断です。
カードローンの繰上げ返済は可能?
では、そもそも今利用しているローンは繰上げ返済すること自体可能なのでしょうか。
結論からお伝えすると、繰上げ返済することは可能です。
むしろ、できないローン会社は見たことがありません。
ただし、金融機関やローン会社によって手数料や手続きは異なるため、詳細はご自身の借りている会社の公式サイトで確認してみて下さい。
カードローンの繰上げ返済はどのくらいお得?
実際に例をいくつか用意をして通常に返済をした場合と毎月繰上げで返済した場合のシミュレーションで比較してみましょう。
複数の借入残高、金利、返済額を用意します。
また、返済額は大手のプロミスの契約内容を元に算出し、プロミスの公式サイトの返済シミュレーションを活用しています。。
プロミスは繰上返済をする際にネットの場合は手数料がかかりませんので、その通りに遵守して計算します。
ケース1)借入残高:50万円
ケース1)借入残高:50万円
例1 | 例2 | 例3 | |
借入残高 | 50万円 | 50万円 | 50万円 |
金利 | 17.8% | 17.8% | 17.8% |
毎月繰上返済額 | 1万円 | 1.5万円 | 2万円 |
返済シミュレーション
50万円を借りると、毎月の通常返済額は13,000円です。
この毎月の返済額は各消費者金融によって借入残高に応じて返済額が決められています。
通常 | 例1 | 例2 | 例3 | |
毎月の返済額 | 13,000円 | 23,000円 | 28,000円 | 33,000円 |
返済回数 | 58回 | 27回 | 21回 | 18回 |
総返済額 | 746,160円 | 608,112円 | 585,174円 | 570,512円 |
利息負担 | 246,160円 | 108,112円 | 85,174円 | 70,512円 |
ケース2)借入残高100万円
ケース2)借入残高:100万円
例1 | 例2 | 例3 | |
借入残高 | 100万円 | 100万円 | 100万円 |
金利 | 15% | 15% | 15% |
毎月繰上返済額 | 1万円 | 1.5万円 | 2万円 |
返済シミュレーション
100万円を借りると、毎月の通常返済額は26,000円です。
この毎月の返済額は各消費者金融によって借入残高に応じて返済額が決められています。
通常 | 例1 | 例2 | 例3 | |
毎月の返済額 | 26,000円 | 36,000円 | 41,000円 | 46,000円 |
返済回数 | 53回 | 35回 | 30回 | 26回 |
総返済額 | 1,371,743円 | 1,236,062円 | 1,200,306円 | 1,174,247円 |
利息負担 | 371,743円 | 236,062円 | 200,306円 | 174,247円 |
ケース3)借入残高150万円
ケース3)借入残高:150万円
例1 | 例2 | 例3 | |
借入残高 | 150万円 | 150万円 | 150万円 |
金利 | 15% | 15% | 15% |
毎月繰上返済額 | 1万円 | 1.5万円 | 2万円 |
返済シミュレーション
150万円を借りると、毎月の通常返済額は30,000円です。
この毎月の返済額は各消費者金融によって借入残高に応じて返済額が決められています。
通常 | 例1 | 例2 | 例3 | |
毎月の返済額 | 30,000円 | 40,000円 | 45,000円 | 50,000円 |
返済回数 | 79回 | 51回 | 44回 | 38回 |
総返済額 | 2,368,611円 | 2,036,686円 | 1,952,528円 | 1,891,756円 |
利息負担 | 868,611円 | 536,686円 | 452,528円 | 391,756円 |
なぜ繰上返済をすると利息負担が全然違うの?
シミュレーションを見ていただくと通常に返済していくのと、毎月上乗せで繰上返済するのでは返済回数も利息負担も全然違う結果になりました。
数十万円単位で利息負担が違ってくるという結果でした。
1万円上乗せするだけでかなり利息負担が減ることがわかりましたね。
ではなぜこんなに違うのか、それは金利が高いからこそ返済開始当初の利息負担がかなり違うからです。
わかりやすいように、金額の大きい「ケース3」の通常返済と、例3の返済シミュレーションの返済開始5回分を確認してみましょう。
通常返済の場合:毎月の返済額30,000円
回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
1 | 30,000 | 11,250円 | 18,750円 | 1,488,750円 |
2 | 30,000 | 11,391円 | 18,609円 | 1,477,359円 |
3 | 30,000 | 11,534円 | 18,466円 | 1,465,825円 |
4 | 30,000 | 11,678円 | 18,322円 | 1,454,147円 |
5 | 30,000 | 11,824円 | 18,176円 | 1,442,323円 |
例3の場合:毎月の返済額50,000円
回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
1 | 50,000 | 31,250円 | 18,750円 | 1,468,750円 |
2 | 50,000 | 31,641円 | 18,359円 | 1,437,109円 |
3 | 50,000 | 32,037円 | 17,963円 | 1,405,072円 |
4 | 50,000 | 32,437円 | 17,563円 | 1,372,635円 |
5 | 50,000 | 32,843円 | 17,157円 | 1,339,792円 |
上記のことからも、通常の定められた返済額で返済すると、返済開始当初は半分以上が利息負担となってしまうのです。
毎月2万円、返済額を増やすと返済5回目には借金残高が102,531円も違ってきます。
その理由として、利息の計算方法が、
利息=借入残高×利率÷365日×借入日数
となっているため、返済額に関わらず利息は同じだからです。
まとめ:少額でも良いので通常返済に上乗せして返済しよう
このシミュレーションの結果からも毎月少額でも良いので追加で返済するように心掛けましょう。
仮に追加で返済する分を投資信託で運用してもこの利息負担をカバーするほどの運用成績を得ることは現実的ではありません。
追加で返済することは、一番の資産運用の1つとして捉えても良いのではないでしょうか。
では最後までお読みいただきありがとうございます!

金塊王子

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