銀行員時代に、多数の消費者金融から借金をしている方から相談がありました。
借金返済をしているが利息分しか減らず、元金がそのまま残っている。
このままじゃ自己破産(債務整理)しかないのか。
という相談でした。
この時の相談内容、そしてアドバイスを今回は記事にしていこうと思います!
借金の元金が減らない。残った道は自己破産!?
まずは相談内容について、プロフィールを交えて詳しく見ていきましょう。
相談者プロフィール
年齢:30代後半
借金額:約420万円
借入金融機関:3社
平均利率:17%
毎月返済額:約6万円
相談者は既婚で子供がおり、毎月6万円の返済が限界でした。
420万円にかかってくる年利は、単純計算で71万円です。
月々の6万円で割ると、11.8か月であり1年で返済できるのは利息のみとなります。
相談内容の詳細について
相談内容を確認していきます。
先述した通り、借金額420万円、年間利息額71万円に対して年間返済額は72万円で、月々の返済のほとんどは利息分に充当してしまっている状態です。
420万円という元金はまったく減っていないような現状でした。
しかも返済する為に新たな借金をしてしまっている状況でしたので、返済予定もバラバラ、各金融機関に返済する金額も良くわからず、気が付いたらこうなってしまっていました。
借金はいつまで経っても減らず、このままでは自己破産しかないのではないか、と相談を受けました。
自己破産すべきなのかどうか
借金の返済が続けられそうにないという場合、ほとんどの人は自己破産という選択肢が思いつくでしょう。
しかし、我々は軽々しく自己破産すべきではないと考えています。
毎月の返済、減らない借金にうんざりしてしまうかもしれません。
確かに自己破産をするとすべてがチャラになります。
しかし、自己破産は大きなデメリットが存在します。
今後最低5年間は新たな借金が出来ず、クレジットカードも利用することができません。
価値のある財産は手放さなくてはならなくなります。
それは最終手段に取っておいて、まずは再起可能な手段を試してみるべきでしょう。
まずは借金の把握からスタートする
整理するところからはじめるのが、借金問題解決の基本です。
返済予定表、借入明細、クレジットカード明細を全て机の上に出してきてください。
借入額、利率、返済額を金融機関ごとにまとめましょう。
借金の一本化を試してみる
借金の把握が出来たら次に、おまとめローンによる借金の一本化を試してみましょう。
毎月延滞せずにしっかりと返済をしている方は、おまとめローンで借金問題解決できる可能性がとても高いです。
自己破産に頼ることなく、返済額の減額・年利の減額ができる可能性があります。
デメリットも殆どありません。
自己破産を検討する前に、必ず借金の一本化を試してみましょう!
詳しくはこちらの記事に書いてあります。
必読です!
-
借金をまとめると返済が楽になる!おまとめローンで複数ローンを借り換えして借入を一本化!その方法とは!?
借金をまとめると返済も楽になって金利も低くなる!? 複数の銀行や消費者金融、カードローンなどで借入をしていると、月々の返済が辛くなり、どこにいくら何日に返済したらいいのかわからなくなってしまうこと、あ ...
続きを見る
任意整理を検討する
任意整理は自己破産と同様の債務整理手続きが必要になります。
しかし、自己破産よりもデメリットが少なく、債務整理をするならまず検討すべき手続きです。
借金の減額や利息の帳消しなど、弁護士や司法書士を通して、借入している金融機関に交渉するという手続きです。
手続きが簡単で、財産を維持でき、家族にもバレにくいというメリットがあります。
そして過払い金が発見できる可能性もあります。
過払い金は払い過ぎた利息の返還を要求する手続きです。
最近ですと、アディーレ法律事務所が大々的に宣伝をしているので知っている方も多いでしょう。
長年返済をしてきた方は、もしかしたら過払い金があるかもしれません。
しかし、債務整理なのでブラックリストに載ってしまい、クレジットカードを新たに作ったり借入をすることはできなくなります。
専門家に相談する
任意整理も含めて、債務整理をするのであれば、弁護士や司法書士などの専門家に相談をしましょう。
おまとめローンによる借金の一本化が出来ず、どうしたらいいのかわからないという場合は、相談することで解決策を提案してくれます。
自己破産せずに解決する道を示してくれるかもしれません。
相談は無料なので軽く話を聞く、程度のテンションで大丈夫なので相談してみてください。
詳しくはこの記事に書いてあります!
-
債務整理をするならシン・イストワール法律事務所!口コミ、評判をもとに元銀行員がオススメできる理由を解説します!
債務整理はメリットがある反面、大きなデメリットもある借金問題解決の最終手段です。 しかし、時には最終手段に頼らなくてはならない状況に陥ってしまうこともあります。 そんなときに安心して相談できるオススメ ...
続きを見る
実際の借金問題解決手段
自己破産したほうが良いかどうかの相談に対して、僕は「任意整理をしたらどうか」と回答をしました。
その理由について書いていきます。
返済を延滞してしまっていたことがある
相談者はお金に対してきっちりしているほうではなく、返済日に入金することを度々忘れ、何度も延滞をしてしまっていました。
その時点でおまとめローンによる借金一本化の道はかなり難しくなってしまいました。
実際に申し込みをしましたが、審査は通りませんでした。
今後しばらく借金をする予定がない
相談者は妻の実家に家族と住んでおり、今後住宅ローンを借りることはなく、車も所有しています。
今後クレジットカードを作る予定も、借金をする予定もないとのことでした。
つまり任意整理をして、ブラックリストに載ってしまったとしても、当面は問題ありませんでした。
月々返済できる余力はある
全くお金がなく、返済もままならないという場合においては自己破産を選択するべきかもしれません。
しかし、相談者は毎月返済できるだけの余力はありました。
ただ利率が高い関係で、元金が減らなかったのです。
つまり、任意整理において利息をチャラにしてもらえば、しっかり返済できるだけの能力は持っていました。
家族に心配かけたくない
自己破産をしてしまうと、家族にも大きな影響を与えます。
しかし、任意整理は家族にばれることなく借金の整理を行えます。
心配をかけたくないという相談者にとっては、最適の債務整理手続きでした。
結論
結果的に相談者は弁護士に相談をして、任意整理を行いました。
借金の総額は減りませんでしたが、利率は0%に。
弁護士を通して元金の返済をしています。
このように最適な問題解決をすることで、生活への影響を最小限に抑え、借金に囚われないより良い人生を送ることが出来ます。
もしお金に関する悩みがあるのなら、僕たちにLINEしてみてください。
状況に応じてアドバイスさせていただきます!
ちなみに今回の相談者が依頼した弁護士事務所は、シン・イストワール法律事務所です。
実績が豊富なので債務整理の相談をするならこちらにどうぞ!

金融博士

最新記事 by 金融博士 (全て見る)
- SMBCモビットはブラックでも借りられるのか!?借りられたという噂を検証! - 2021年1月22日
- 名古屋市港区内にあるプロミスのATM・店舗・自動契約機一覧(駐車場有無の記載あり) - 2021年1月19日
- 名古屋市南区内にあるプロミスのATM・店舗・自動契約機一覧(駐車場有無の記載あり) - 2021年1月19日