最近よく聞くようになった給料ファクタリングですが、どんなものかご存じでしょうか？
簡単に言うと、給料を受け取る権利を売って、その代わりにお金を手に入れるというものです。
しかしこの給料ファクタリング、危険性もはらんでいます。
どんなものなのか解説していきます！
目次
給料ファクタリングとは何？メリット・デメリットを解説していきます。
給料ファクタリングとは、つまり給料の前借です。
給料を債権と見立てて行われます。
短期の借金のようなイメージです。
詳しく説明していきます！
給料ファクタリングとは
給料ファクタリングの元となっているものは、「ファクタリング」という金融サービスです。
ファクタリングとは、企業や個人事業主が売掛債権を譲り、その代わりにお金を先に貰うというサービスです。
もちろんその分の手数料は差し引かれます。
売掛債権は、まだ回収していない売上金のことをいいます。
売掛債権の代わりに、給料を使った個人向けファクタリングのことを給料ファクタリングと言います。
先ほど書いた通り、イメージは給料の前借です。
借金の一種のように思えますが、通常の借金とは大きく違います。
気軽に利用すると、思わぬデメリットに遭遇する可能性もありますので注意が必要です！
給料ファクタリングのメリット
給料ファクタリングのメリットは大きく分けて3つあります。
- 借入審査がなく、信用情報も関係ない
- フリーターも利用できる
- 必要なときに短期でお金を借りることができる
詳しく見ていきましょう。
借入審査がなく、信用情報も関係ない
これが借金との大きな違いでしょう。
通常、金融機関がお金を融資する際には信用情報にアクセスをして、申込者が過去に返済の延滞や踏み倒しなどがないか確認する作業を行います。
給料が担保となっている為、給料ファクタリングではこの作業がありません。
つまり、ブラックと言われる人でも利用できてしまうのです。
借金ができない人でも、給料が入ってくるという立場であれば簡単に利用できます。
フリーターも利用できる
フリーターでも収入があれば利用できます。
次月に入ってくる給料が分かれば、簡単に「前借り」が出来るでしょう。
必要なときに短期でお金を借りることができる
給料の受け取る権利を売るだけなので、先述の通り審査がありません。
その為、基本的に即日対応してくれます。
ただ、借金やカードローンの場合も即日借入できる場合が多いので、借入と比較してのメリットにはならないでしょう。
給料ファクタリングのデメリット
次にデメリットを見ていきましょう。
- 借金の金利と比べて手数料が高い
- 会社に給料ファクタリングを行ったことがバレる可能性あり
- 貸金業者ではない為、取り立てに制限がない
- 利用しすぎるとすぐに首が回らなくなる
借金の金利と比べて手数料が高い
給料ファクタリングは借金では為、貸金業法・利息制限法が通用しません。
その為、手数料に法律で定められた上限がないのです。
実際に各社の手数料を見てみると、平均で20％～30％となっております。
しかもこれは年利ではなく、たった1、2か月で支払うべき手数料なのです！
年利に換算すると簡単に200、300％を超えてしまいます。
いかに給料ファクタリングがぼったくりであるかがわかるでしょう！
会社に給料ファクタリングを行ったことがバレる可能性あり
給料ファクタリングは、給料を担保にするという性質上、簡単に会社へ支払い催促が行きます。
借金やクレジットカードの在籍確認ではばれないように考慮してくれるのですが、給料ファクタリングではそうもいきません。
会社に知られたくない場合は利用するのを避けましょう。
貸金業者ではない為、取り立てに制限がない
給料ファクタリングは借金ではないため、貸金業法が適用されないのは、先述の通りです。
その為、取り立てにも制限がありません。
給料ファクタリングを利用し、返済が滞った女性の相談内容にこんなものがありました。
自宅に3人の男が訪れ、「今すぐ払わなければ会社に連絡する」「近所にも言いふらす」と脅されました。
その女性は8万円を借りて、延滞手数料と通常の手数料を含めた返済金16万円を支払い続け、そして最終的に自己破産となりました。
このように取り立てが厳しく、悪質な場合が多いです。
むやみに利用するのは避けましょう。
給料ファクタリングは危険、絶対に使ってはいけない
給料ファクタリングの特徴や、メリット・デメリットを見て頂いて、給料ファクタリングは使ってはいけないサービスということが分かっていただけましたか？
次に、その危険性と対処方法について解説していきます。
給料ファクタリングの危険性
給料ファクタリングは危険です。絶対に使ってはいけません。
「1か月後に返済すればいいや」という安易な気持ちを煽り、利用をそそのかし、しかも簡単に審査が下りる為、一度使ってしまうと抜け出せなくなるのが、この給料ファクタリングです。
業者に住所と名前、会社名、月給、支払日を伝えると、その日の内に振込が行われます。
カードローンではこんなに簡単にお金は借りられません。
そこが罠なのです。
10万円借りたとしたら、約13～15万円の返済を翌月にしなくてはなりません。
次の給料は業者への返済で消えてしまうわけので、来月またお金が必要になります。
これが3か月続くと、手数料だけで9～15万円に膨れ上がります。
これを危険と言わずして、なにが危険なのでしょう。
金利と違い法律で規制されていない、「手数料」を請求する。
法律の穴を突いた、悪質な行為です。
元銀行員として、数多のお金の相談に乗ってきた僕からすると、給料ファクタリングは許せません。
確かにしっかりとお金の管理が出来ている人であれば便利なサービスであることも事実です。（高額な手数料を払う覚悟があるなら）
しかし、給料ファクタリングを利用する人は、「消費者金融でも借りられずカードローンの審査も通らない、でもまとまったお金が必要」というような場合が多いでしょう。
悪い言い方をすれば、そういった方のお金を食い物にしているのが給料ファクタリングです。
絶対に利用するのはやめましょう！
金融庁の見解
金融庁も「給料ファクタリング」について見解を発表しています。
金融庁はなんと言っているかというと、
給料ファクタリングは違法ではない。
しかし、給料ファクタリングの仕組みは貸金業に該当すると考えられる
ということは、貸金業の許可がない給料ファクタリング業者は、闇金と同じということです。
法律で守られていないということは、本当に怖いことです。
給料ファクタリングの前に、ローンを組めないか確認
給料ファクタリングを利用したいと思った方、待ってください！
まずは、ローンを組めないか申請してみましょう。
借金は無法地帯の給料ファクタリングと違って、貸金業法で守られています。
即日借入が出来る消費者金融もあり、金利も良心的となっているところも増えてきたので、是非ローンをご利用ください！
おすすめはSMBCモビットです！
名前の通り、三井住友銀行と同じSMBCグループであり安心して利用できます。
そして会社に電話がかかってくる在籍確認がないのが大きな魅力です！
ネットで申し込みから借入までできるので、給料ファクタリングは利用せずに、借入で対応してください！
詳しくは「SMBCモビットの口コミを検証！申し込み方法・審査内容を解説します！」を見てください！
返済ができない、でも借金もできない
借金の返済に首が回らない、でも借金返済の為の借金でさえも、ブラックリストに載ってしまっているのでできない場合。
それでも給料ファクタリングに手を出すのは絶対にダメです！
そんなときは、弁護士の先生に相談し債務整理を検討してください。
債務整理の履歴は残ってしまいますが、法律で守られます。
親身になって相談に乗ってくれる弁護士事務所の記事を張っておきます。
借金ができず、給料ファクタリングしか手がないと考えている方は、必読です！
まとめ
今回は給料ファクタリングについて書いてきました。
結論を書くと、給料ファクタリングは絶対に利用してはいけません。
手数料として多額のお金を取られ、更に返済で首が回らなくなってしまいます。
給料ファクタリングを利用する前にしっかりと考え、代わりにローンや債務整理を検討してみてください。
先ほども紹介しましたが、SMBCモビットがおすすめです。
まずは違法スレスレの給料ファクタリングではなく、カードローンにて対応してください！
詳しくはこちら！
「SMBCモビットの口コミを検証！申し込み方法・審査内容を解説します！」
ここまでお読みいただき、ありがとうございました！
金融博士
最新記事 by 金融博士 (全て見る)
- 消費者金融のニチデンの審査は厳しい？審査のポイントを解説します！ - 2021年10月8日
- 消費者金融のニチデンはヤミ金なの？やばいという噂を徹底検証します！ - 2021年10月1日
- ニチデンの学生ローンを元銀行員が徹底検証！他社と比較しメリットを解説！ - 2021年9月23日
