借金があるけど、クレジットカードを作りたい。
でも審査に通るのか心配。
という悩みを抱えている方を銀行員時代に何度もお会いしてきました。
実際に審査に通るのかみてみましょう!
目次
借金があってもクレジットカードの審査は通る
結論から言うと、借金をしていてもクレジットカードの審査は通ります。
むしろクレジットカードの審査は、借金の有無や借金の額は関係ありません。
それでは詳しく見ていきましょう!
クレジットカードの審査で見るのは返済能力
先述した通り、クレジットカードの審査に借金の有無のその額も関係ありません。
見るのは、その人の返済能力です。
例えば、300万円の借金があったとしても、年収が1000万円あるならば、大して気にする額ではありません。
月給に直すと、額面で83万円です。
毎月20万ずつ返済していけば、15か月で完済できます。
逆に年収400万円で300万円の借金だとどうでしょうか?
月給に直すと額面で33万円です。
毎月5万円の返済で、完済まで5年かかります。
このように一人ひとりの返済能力を鑑みて、利用枠やカード発行の有無を決めているわけです。
返済能力はどのように判断されるのか?
それでは肝心の返済能力をクレジットカード会社はどのようにして判断するのでしょうか?
大きく分けて3つの基準があります。
- 借金が年収の3分の1以上ある
- 借金の返済を61日以上、連絡なしで滞納したことがある
- 過去2年以内に3回以上延滞をしたことがある
この条件に当てはまってしまうと、クレジットカードが発行できない可能性があります。
つまり、一般的に返済能力に問題がない人というのは、
「借金が年収の3分の1以下で、滞納や延滞をしたことがない人」
というわけですね。
審査が通るか不安な人必見!4つのコツを伝授!
審査に通るか不安な人は、以下の4つの点を意識してみてください!
キャッシング枠を減らす
クレジットカードにはキャッシング機能というものが付いています。
このキャッシング機能、付けてしまうと審査がいきなり厳しくなってしまうのです!
キャッシングとは、つまり借金のことです。
キャッシング枠が10万円だった場合、常に10万円までだったら貸しますよ。
ということなのです。
つまり借入の審査を同時に受けることとなり、ハードルが上がります。
審査に通るか不安な方は、キャッシング枠をゼロにして申し込みをしましょう!
同時期に複数のクレジットカードに申し込みをしない
クレジットカードの申し込み記録というのは、個人の信用情報照会に6か月間保管されます。
短期間に複数のクレジットカードに申し込みをしてしまうと、「何か問題があるのではないだろうか」と印象がとても悪くなってしまいます。
これを「多重申し込み」といい、またの名を「申し込みブラック」といいます笑
だからこそ、クレジットカードを申し込むときは、申し込みをするカードの選択がとても重要となってきます。
それは下記で説明しますね!
申し込み書は正確に書く
年収や勤務先、自宅などの情報を申し込み時に記入しますが、ここに嘘や間違いは許されません。
嘘を書いても即バレます!
クレジットカードには、勤務先への在籍確認というものがありますし、そこで虚偽とわかれば、確実に審査に落ちます。
必ず正確に記入しましょう!
審査の甘い「発行元」のカードに申し込む
審査に通るか不安、だから審査が甘いクレジットカードに申し込もう。という考えはある意味間違っています。
クレジットカード単位で見るのではなく、カードの発行会社で見るのが正しいです。
「どこのクレジットカードなのか」その発行元で判断をしましょう。
発行元には大きく分けて、3つあります。
- 銀行系
- 信販系
- 消費者金融系
上から審査が厳しい順です。
それぞれどのようなカードなのかを見ていきましょう!
銀行系クレジットカード
名前の通り、銀行が発行元となっているクレジットカードです。
一番審査に厳しいクレジットカードです。
最近はキャッシュカードに付属しているものを多く見かけます。
ポイント還元といった面でみると微妙ですが、持っているというステータスで考えると他のカードよりも高めでしょう。
信販系クレジットカード
クレジットカード業務を中心に活動している企業が発行しているカードです。
代表的なものでいうと、JCBカード等です。
自分のブランドでそのままカードを発行している一方で、エポスカードやセゾンカードなど、ブランドとの提携を行っているカードが数多くあります。
審査に通りやすく、店舗などで簡単に申し込みを行えます。
そしてポイントも貯まりやすく使いやすい。
クレジットカードを作るときは一番オススメしたい発行元です!
消費者金融系クレジットカード
こちらも名前の通り、消費者金融が発行元となっているクレジットカードです。
3つの中で1番審査に通りやすいクレジットカードです。
消費者金融というと、イメージが良くないかもしれませんが、基本的には他のクレジットカードと変わりません。
ACマスターカード等が代表例ですね。
借金をしていても、アルバイトでも審査に通りやすいです。
審査に通るか不安な方は、まず消費者金融系から申し込みをしてみてください。
返済能力だけではない審査の基準
ここまで返済能力が大事とお伝えしてきました。
その際に、滞納や延滞をしたことがない人と言いましたが、ここについて詳しくみていきましょう!
信用情報が何より大事
信用情報やブラックリストなどという言葉を聞いたことがあるでしょう。
借入の審査に使う情報です。
クレジットカード審査にも使われます。
信用情報に事故情報が載ってしまっていると、クレジットカードの審査に通ることはありません。
事故情報とは
過去の借入履歴やクレジットカードの利用において、信用を損なう重大なトラブルが生じた際に登録されるデータのこと
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事故情報とはどのようなものか
- 3ヶ月以上の延滞をした
- 自己破産や任意整理などの債務整理をした
主にこの2つをしてしまうと、信用情報に事故情報が載ってしまいます。
もう一度書いておきますが、事故情報が載ってしまうとほぼ100%クレジットカードの審査に通ることはないでしょう。
まとめ
今回は借金があっても、クレジットカードを作りたい!という方に向けて記事を書いてきました。
クレジットカードの審査は借金の額や有無で見るのではなく、個人の返済能力を見ます。
自分の返済能力をしっかり把握し、それに見合ったクレジットカードに申し込みをしましょう!
どんなに試しても審査に通らないという方は、信用情報についても調べてみましょう。
今まで借金の返済やクレジットカードの引き落としを延滞してしまっている方は、基本的に5年間はクレジットカードを作ることはできません。
自分の個人信用情報を調べることもできるので、ぜひ「信用情報とは?個人信用情報の見方、確認方法を元銀行員が解説」の記事も参考にしてみてください!
金融博士
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