来年から大学生になる、もしくは大学生になる子供がいる方。
教育ローンを借りようか、奨学金にしようか、迷っている人もいるかもしれません。
そもそも教育ローンとはなんなのか、奨学金とは何が違うのかを、実際に教育ローンを提案していた元銀行員が解説していきます!
目次
教育ローンと奨学金の違い、特徴を解説!
まずは教育ローンと奨学金の違いについて、それぞれを詳しくみていきましょう!
教育ローンとは
教育ローンは学生の親が債務者となり、借入を行います。
借入をした金融機関から直接学校へ振り込むことになります。
学費や入学金、留学費用など、学業に関する費用について借入することができ、その費用を証明するものがあれば借入を行うことができます。
あくまでローンなので、債務者となる親の返済能力に応じて借入額が決定します。
奨学金とは
奨学金は利息を支払う必要があるものと、支払う必要のないものが存在します。
どちらも申し込み人は学生本人で、返済していくのも学生本人になります。
学校を通じて申し込みすることがほとんどで、決められた時期に申し込みを行う必要があります。
返済期間は、貸与額と貸与月数により9年~20年の間で自動的に決まります。
教育ローンとの大きな違いは、学生本人が借入するのか、その親が借入をするのかという所でしょう。
教育ローンと奨学金のメリット
次に教育ローンと奨学金のメリットを比較してみていきましょう。
教育ローン
- いつでも申し込みができる、急にお金が必要になったときに対応できる
- 毎月一定額の受け取りではなく、一括でお金を借入できる
- 利息が固定されており、返済計画がわかりやすい
- 学生本人が返済しなくても良い
奨学金
- 利率が低い
- 在学期間は利息が発生しない
メリットの比較
教育ローンと奨学金を比較してみると、教育ローンのメリットが大きいように思えます。
奨学金は利息が見直しされることが多く、返済期間も長くなる為、いつまで経っても返済が終わらないような感覚になることがあり、返済計画を立てにくいです。
教育ローンに関しては金融機関からの借入であり、詳細がとてもわかりやすいです。
学生本人が借金を抱えなくても良いのも大きなメリットでしょう。
教育ローンと奨学金のデメリット
次にデメリットを比較して見ていきましょう。
教育ローン
- 借入金額に上限が設定されており、高額な学費に対応できない
- 金利が高め(奨学金と比べて)
- 親の返済能力によって、審査に落ちる可能性がある
奨学金
- 申し込み時期が決まっており、逃すと申し込みできない
- 学力によって、利用制限がある
- 利息が発生しない第一種奨学金については審査が厳しい
- 金利が決まるのが貸与完了後で、返済計画が事前に立てられない
- 返済額は貸与額と、月数で決められるため、返済額を自分で設定できない
- 返済期間が長い(最長20年)
デメリットの比較
奨学金の方が圧倒的にデメリットが多いです。
特に返済計画が立てられない点が大きなデメリットです。
返済額が自分で決められず、返済完了まで最長20年というのは、人生に大きな影響を与えます。
学生が親を関わらせずに、自分で返済していきたいという意志があるのなら別ですが、親に教育ローンを借りてもらい、学生は就職してから親に返済していくというのが良い方法かもしれません。
教育費はどれくらいかかる?
実際に高校と大学で、子どもの教育費がどれくらいかかるのかを見ていこうと思います。
高校も大学も、公立か私立によってかなりの差があります。
高校の場合
私立高校と公立高校の学費の違いは3年間で約150万円~200万円です。
もちろん私立の方が高いです。
私立高校は平均で312万円、公立高校は平均で130万円です。
進学塾や予備校にかかる費用も発生する為、高校と言えど出費がかさむ可能性があります。
大学の場合
私立高校と公立高校の学費の差は、平均で約200万円です。
文系理系によってかなり違ってきます。
特に医学、薬学系は公立と私立の学費の差が大きいです。
大学の場合は、地元を離れて一人暮らしをする可能性があります。
その場合は生活にかかる費用も計算しなくてはなりません。
旅行やサークル活動などの大学生活にもお金がかかってきます。
アルバイトで賄いきれない場合がほとんどですので、奨学金を借りるか、教育ローンを借りる人が多く存在します。
教育ローンと奨学金はどちらがいいのか
元銀行員として、オススメできるのは断然教育ローンです!
ただし、500万円前後の大きな金額を借りたい場合は、奨学金を借りましょう。
まず教育ローンには奨学金にはないメリットが3つあります。
先ほどの内容と重複するものもありますが、詳しく見ていきましょう!
いつでも申請可能
奨学金とは違い、留学の費用や部活にかかる費用など、発生したその時点で借入の申し込みをすることが出来ます。
奨学金は申請時期を逃すことで、1年間借りることが出来なくなってしまいます。
一括で受け取れる
奨学金は大きな金額を借りることができます。
しかし一括で受け取ることはできないことが多いです。
その場合、一人暮らしを始めるにあたっての新生活への費用などに利用することが出来なくなります。
教育ローンであれば350万円の範囲内で返済能力があれば、何回でも借りられます。
学生本人が借入しなくても良い
これは大きなメリットです。
奨学金を20年に渡って返済し続けるのは、思っているよりも大変です。
学生本人が返済したいという場合でも、初めは親に教育ローンを借りてもらい、親に返済する方式を取りましょう!
教育ローンまとめ
今回は教育ローンと奨学金の違いを書いてきました。
奨学金の方がスタンダードだと思いますが、メリットが多いので教育ローンを検討してみてください!
銀行や信用金庫で申し込みをすることが出来ます!
ちなみに奨学金を借りている、教育ローンを借りているけど生活費が少し足りないという場合やサークル、部活でお金が必要という場合は、フリーローンやカードローンを利用すると良いですよ!
即日借入できるオススメローンを紹介しておくので、読んでください!

金融博士

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